http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG02H2S_S6A100C1000000/
2014年施行の改正ドメスティックバイオレンス(DV)防止法で保護の対象となった、同居している恋人間の暴力について、被害の申し立てを受けた全国の裁判所が15年10月末までに計443件の保護命令を発令したことが2日、最高裁の集計で分かった。
改正法施行から3日で2年。「デートDV」と呼ばれる未婚の恋人間の暴力から被害者を守る“盾”として保護命令が一定程度、定着してきた。一方で高校生など、相手と同居していない被害者は今も保護対象外となっている。
最高裁によると、14年1月~15年10月末までに被害者が接近禁止などの保護命令を申し立てた件数は配偶者間を含め、全国で5630件(15年分は速報値)。5611件が決着し、そのうち恋人間(元恋人間も含む)に関するものは504件だった。内訳は保護命令の発令が443件で、却下が13件、取り下げなども48件あった。